2023/07/20 00:01 付録編22/年代表記のお作法あれこれ 年代を言い表す方法として現代日本でよく用いられているのは、世界標準に なっている感もある「西暦」と、それにもうひとつ、日本独自の元号を用いる 「和暦」の二種類ということになるのでしょう。 でも、「西暦」と「和暦」って言葉、ヘンチクリンな対比になっていますねぇ。 西洋に対して東洋ということなら、西洋の暦すなわち「西暦」に対して、 東洋の暦「東暦」という表現になりそうなものですが、そうなっていないか…
2023/07/15 00:01 陰謀編36/鎮魂は知らぬ存ぜぬで 西の「奈良の大仏」サマと比較されることも多い、東の「鎌倉の大仏」サマに ついて、Wikipediaではこのように説明しています。 ~神奈川県鎌倉市長谷にある浄土宗の寺院である高徳院の御本尊は 銅造阿弥陀如来坐像の鎌倉大仏(国宝)~ この説明の範囲だけでも、たとえば浄土宗とか、あるいは阿弥陀如来など、 実は筆者自身の知識が十分に及んでいないところもあります。 しかし、そこは堅いことを言わず、ちゃ…
2023/07/05 00:01 忘れ物編35/ヤマトの王権継承スタイル いわゆる「魏志倭人伝」と呼ばれる歴史書には、「倭国」及びその統治者である 「女王」について、このような紹介がされているようです。 ~その数三十ほどの国の集合体である倭国。 女王・卑弥呼はその都である 「邪馬台国」に居住し、「鬼道」を巧みに操って民衆に接していた~ これより少し前、つまり二世紀後半頃の倭国では長期にわたる内乱が起こっていた とされています。 いわゆる「倭国大乱」です。 しかし、そ…
2023/06/25 00:01 タブー編18/触らぬ神へのいろいろ大作戦 原典ではメッチャ難しい言葉が並んでいるようですが、それを口語に直すと、 ~豊かで瑞々しいあの国は、わが子孫が君主として治めるべき国土です。 わが孫よ、行って治めなさい。 さあ、出発しなさい。 皇室の繁栄は、天地とともに永遠に続き、窮まることがありません~ これくらいの意味になるそうです。 これが天孫降臨の際に天照大神が皇孫・ニニギに賜った、いわゆる 「天壌無窮の神勅」です。 そして、ここに…
2023/06/20 00:01 謎解き編35/武の字諡号の天皇事情 ~主に主に帝王・相国(国家元首)などの貴人の死後に奉る、生前の事績への 評価に基づく名のこと~ このように面倒臭く説明されている「諡号」(しごう)とは、別の言葉なら 「諡」(おくりな)ともいい、「贈り名」を意味するとあります。 たとえば、最高格の貴人といってよい天皇は、死後に「〇〇天皇」という呼ばれ方を しますが、その「〇〇」に当たる部分が、実は「諡号/諡名」ということになります。 ただ、そこ…
2023/06/15 00:01 異国編16/神武以前の列島神話と海外歴史 神話や考古学にあたる時代を別にすれば、日本の歴史は多くの場合、邪馬台国から 始まっている印象があります。 魏志倭人伝に「鬼道につかえ、よく衆を惑わす」と紹介されているのが、 その女王である卑弥呼です。 そして、その時期は、弥生時代が終わり古墳時代が始まる頃とされています。 そこで、念のためにWikipedia「日本史時代区分表」でそのあたりを確かめてみると、 確かにこうなっています。 〇弥生時代…
2023/06/10 00:01 世界標準編29/八百万神の取扱説明書 たまたま手にした本のこんな一文が目に留まりました。 ~ユダヤ教には『聖書(旧約聖書)』、キリスト教には『旧約聖書』と『新約聖書』、 イスラム教には『コーラン』、仏教には各種の経典があるというように、 宗教には聖典があります~ いかに宗教オンチの筆者でも、このくらいのことは辛うじて承知しています。 ところが、次には意表を突いたこんな問いかけが。 ~神道にも聖典はあるのでしょうか~ うぅむ、筆者…
2023/06/05 00:01 冗談?編23/神話と歴史のあしながおじさん アメリカの女性作家ジーン・ウェブスター(1876-1916年)による児童文学に 「あしながおじさん」(Daddy-Long-Legs)という有名な作品があります。 大学進学のための資金を匿名の援助者から与えられることになった孤児院育ちの 少女を主人公とした物語です。 念のためですが、資金援助とは言っても、昨今流行の「援助交際」とか「パパ活」の 類ではありませんし、また物語の中にアナタのお好きであ…
2023/06/03 19:00 ツッパリ編33/千人供養なんぞは堕地獄じゃ たまたま遭遇した奈良の大仏さんの紹介記事には、こんなことが書いてありました。 ~(奈良・東大寺の大仏は)第45代・聖武天皇の発願で745年に制作が開始され、 752年に開眼供養会が行われた~ 現在からなら1,400年近くも以前のことになりますから「メッチャ大昔の出来事」 だと言っても大袈裟にはなりません。 そして、そこにはこんな一節も。 ~後世に複数回焼損したため、現存する大部分が再建であり、…
2023/05/25 00:01 微妙編13/偏諱には栄誉も屈辱も? 半世紀(1787-1837年)もの長期にわたって征夷大将軍を勤め続けたことでも よく知られているのが、江戸幕府第11代将軍・徳川家斉(1773-1841年)です。 もっとも、この方はこの他のことでも割合賑やかな話題を提供しているのですが。 たとえば、 〇精力増強のためオットセイの陰茎を粉末にしたものを飲んでいた。 →そのため、陰では「オットセイ将軍」とも呼ばれた。 〇16人の妻妾を…
2023/05/20 00:01 落胆編13/開祖たちの予期せぬその後 実際にはそれなり定義もあることでしょうから、以降に名を挙げる方々を一律に 「開祖たち」と呼んでいいのかどうかは判断しかねます。 しかし、「ある宗教の教えを最初に説いた人」という意味でなら、少なくとも そうした雰囲気の中にあったことは間違いないでしょう。 さて、今回取り上げる「ある宗教」とは、なにかと家庭問題や社会問題を引き起こして、 昨今なにかと話題に取り上げられている、いわゆる「新興宗教」の類…
2023/05/15 00:01 言葉編37/皇族だよ全員集合! つい最近、具体的な日付なら現地時間で本年2023年5月6日(土)になりますが、 イギリスでにおいて王チャールズ三世(1948年生)の戴冠式が行われました。 これが先代エリザベス二世(1926-2022年)から数えて、なんと70年ぶりの戴冠式 だったそうですから、それを見守る側の視線にも熱いものがありました。 この折に筆者が覗いた報道には、こんな記事が流れていました。 ~宗教典礼と華やかな様式を組…
2023/05/10 00:01 事始め編31/用事ついでにお手紙も たまたま遭遇した郵便局(日本郵便株式会社)のHPに「日本の郵便の始まり」と タイトルされた記事があったので、ついでのことに読んでみました。 ~明治4(1871)年3月1日(新暦4月20日)、東京・大阪間で官営の郵便事業 (制度)が開始された日をもって、日本の郵便の始まりとされています。 「郵便の父」として呼ばれている前島密(1円切手の図柄の人物)が、 明治3(1870)年に「駅逓権正(えき…
2023/05/05 00:01 油断編14/合戦時代の情報取説 ひょんなことから戦国合戦にまつわるエピソードを一つ思い出しました。 ただ全体として、非常に面白おかしいお話になっているので、どこまでが史実 なのかについては筆者には判断が付きません。 「本能寺の変」(1582年)によって織田信長(1534-1582年)が倒れたその後の出来事。 それが信長家臣の羽柴秀吉(1537-1598年)陣営と、それに対する信長次男・ 織田信雄(1558-1630年)プラス信…
2023/04/30 00:01 災難編20/神仏分離と修験道の禁教 たまたまのこと遭遇したこんな文章に、ちょっとした違和感を覚えました。 ~神道を国教とする方針を掲げた明治政府は、修験道廃止令(1872年)を発布し、 その実践や信仰を禁止した~ 宗教オンチが定評の筆者は、「深山に神宿る」ほどのイメージから、なんとなく 「修験道は神道傍系の信仰」という思いを抱いていたためです。 しかし、上の説明ではそうした忖度をさらさら持ち合わせず、むしろ神道からは 大きく外れ…
2023/04/25 00:01 付録編21/ちゃっとGPT日本武尊 「人口頭脳」とか「人工知能」とかいう言葉は、その方面の知識にメッチャ疎い 筆者でさえ少なからず耳にしているくらいですから、それほど特殊な用語という わけでもないようです。 もっとも、その概念については、筆者レベルではボンヤリのままですが。 そこで、コトのついでにこの際その正しい意味合いもちょいと確認しておこうと思った 次第です。 すると、まずはこんな説明に遭遇しました。 ~人工知能は、「計算」(…
2023/04/20 00:01 誤算編20/御落胤はいつの世にも現れる 歴史と呼ぶほどには古い時代の出来事ではありませんが、今からちょうど二十年ほど前 (2003年)にこんな事件があったことをご記憶でしょうか。 宮家の「御落胤」が結婚披露宴を開催したのです。 普通なら、それはそれでおめでたいことなのですが、この場合にはそうとは言えません でした。 なぜなら、その実態は巧妙に仕組まれた「詐欺」だったからです。 その出来事は「有栖川宮詐欺事件」と呼ばれ、こんな紹介になっ…
2023/04/15 00:01 トホホ編36/ブラック企業の馘首と造反 ネットを徘徊中にヒョイと目に留まったのが「ブラック企業」という言葉の説明でした。 その言葉自体を知らないわけではありませんが、正直あまり関心を持ったことは ありません。 そこで、「折角の機会」ということもあって、ちょいと立ち寄ることにしてみました。 すると、のっけからこんな説明です。 ~労働者を酷使・選別し、使い捨てにする企業~ 「うわっ、メッチャ酷な職場だな」と思ったところ、さらに輪を掛けて追…
2023/04/10 00:01 微妙編12/幕府時代の前中後期の他に その日、家族から「ぼっち」のお留守番を申し渡されたのですが、なにぶんにも 手持無沙ですからTVを観ることに。 しかし、これがまた感心するほどにつまらなく作られていて、ほどなくギブアップ。 そこで、たまたまネットを眺めてみたところ、目を引いたのが東京大学による 「前近代日本史時代区分表」でした。 えぇ、「〇〇時代/✕年~✕年」といった形式で表現される例のそれです。 そのなかで、いわゆる武家政権、つ…
2023/04/05 00:01 逆転編29/黒船来航からの半世紀ほど 江戸時代後期の天保年間(1830-1844年)ともなると、江戸幕府の体制には大きな 歪みが生じていました。 たとえば、年来の大飢饉のなかで大坂市中に餓死人が続出したのも、その一例で、 それを見かねた元大坂町奉行与力の大塩平八郎(1793-1837年)が当局に救済策を 上申したものの、拒否されたためにやむなく挙兵するに至ったのも、この天保年間の ことでした。 いわゆる「大塩平八郎の乱」(天保7年/…