付録編21/ちゃっとGPT日本武尊
「人口頭脳」とか「人工知能」とかいう言葉は、その方面の知識にメッチャ疎い
筆者でさえ少なからず耳にしているくらいですから、それほど特殊な用語という
わけでもないようです。
もっとも、その概念については、筆者レベルではボンヤリのままですが。
そこで、コトのついでにこの際その正しい意味合いもちょいと確認しておこうと思った
次第です。
すると、まずはこんな説明に遭遇しました。
~人工知能は、「計算」(computation)という概念と「コンピュータ」(computer)」
という道具を用いて「知能」を研究する計算機科学(computer science)の
一分野である~
申し訳ありませんが、筆者にはおっしゃっている意味が理解できません。
そこで、ひつこくもう少し追ってみると、
~誤解を恐れず平易に言い換えるならば、認識、推論、言語運用、創造など、
<これまで人間にしかできなかった知的な行為を、どのような手順(アルゴリズム)と
どのようなデータ(事前情報や知識)を準備すれば、それを機械的に実行できるか>
を研究する分野である。
AI(エーアイ/Artificial Intelligence)と略称でよばれることも多い~
人工知能
聞くからに大層な研究のようで、筆者とはモロに相性が悪そうだ。
こうした際は、筆者の信条に則り、普段ならさっさと撤退しているところですが、
ところがギッチョン、こんな言葉を見つけてしまったのです・・・「人工無脳」。
なんだとぉ、わざわざ「人工的」に「無脳」を創り出すってか・・・
今度もまたその意味が分からない。
ということで、当然さらなる説明を探すことになります。
~「人工無脳」は、人間的な会話の成立を目指した人工知能に類する
コンピュータプログラムであり、ユーザーがキーボード等を通じて語りかける
ことで、何らかの返答を口語でアウトプットする~
いったい何をおっしゃっているのだぁ?
~大半の人工無脳は、収集した文章からキーワードを抽出(構文解析)し、
内部のデータベースとマッチング(探索)して応答する手法を用いているため、
人間の思考とは解に至るまでのプロセスが大きく異なる~
はて、なにやらやたらにメンド臭いことを言っていますが、そういうことなら
正統派?の「人工知能」とはいったい何が違うのだ?
筆者のこの疑問にも、ちゃんと説明がありました。
~「人工無脳」は、「人工知能」ないし「人工頭脳」をひねったネットスラングであり、
脳に比肩するほどの高度な処理は行われていないという皮肉が込められている~
なるほど、そういうことなら 「人工知能」に属するものの、そのレベルがそれほどに
高度ではないゾ、ということを面白可笑しく「人工無能」って呼んでいるわけなのか。
~また、「無能」のネガティブなイメージもあり、「人工無脳」とする表記が古くから
好まれている。
チャットボットなど(英語圏ではchatterbotもしくはchatbot)とも呼ばれる~
むむ、今度はその「チャットボット(chatbot)」の意味が分からんなあ。
~「チャット」(雑談)と「ボット」(ロボットの略)を組み合わせた言葉で、
人工知能を活用した「自動会話プログラム」のこと~
こんな説明になっていて、これではますます茶の木畑ですから、このお話はここで
強制的に打ち止めにしますが、実はこんなメンド臭い前振りをしたのはそれなりの
理由があってのことなのです。
えぇ、昨今話題になっている「ChatGPT」に触れたかったのです。
~ChatGPT(チャットジーピーティー)は、OpenAIが2022年11月に公開した
人工知能チャットボットで、原語(Chat Generative Pre-trained Transformer)は
「生成可能な事前学習済み変換器」という意味である~
ここの説明に出ている「人工知能チャットボット」の概念を把握するためには、
これまで程度の前振りが是非とも必要だと思ったからです。
もっとも、正直に白状するなら、こうしたことがイマイチもイマニも分かっていない
筆者自身のための前振りというところがコトの真相なのですが。
さて、こうした方面にはトコトン疎い筆者も、昨今賑やかな話題を提供している
「チャット(Chat)GPT」なるものに、迂闊なことに関心を持ってしまったのです。
不幸な出来事であり、まさに「怖いもの知らず」の仕業です。
実際には「利用は原則無料」という誘い言葉に負けてしまったというのが本当のところ
かもしれないのですが。
自慢する気はありませんが、なにせこういうことにはモトから疎い筆者ですから、
その「チャットGPT」なるソフトをダウンドードするだけでも、訳の分からない気疲れ
もあって、もうヘトヘトになってしまいました。
で、ようやく曲がりなりにも使えるようになったのは、なんと実は翌日になってからの
ことでした。
この時は、まさに心の底から「やれ、嬉しや、メデタシメデタシ」という感情が湧いて
きたものです。
chatGPT(チャットGPT) / 日本武尊
で、早速に試運転として、その「チャットGPT」に向かって質問をぶつけてみることで
とりあえず敵の身元確認から初めて見ようと思い、
問>「ChatGPT」とは、いわゆる「人工無脳」のことですか?
この質問は、正直言えば相手(この場合はチャットGPT)に、面と向かって、
~アナタはバカですか?~
なんて尋ねるようなものですから、筆者としてもいささかの気後れは感じました。
相手の感情を害してしまって、売り言葉に買い言葉、という騒動に発展しならなければ
いいと思ったのです。
ところが、幸いなことに相手は冷静沈着に、こんな説明を返してきたのです。
答>はい、ChatGPTは一種の「人工無脳」、つまり人工知能の一形態です。
具体的には、OpenAIが開発したGPT-3.5アーキテクチャを基にした大規模言語
モデルで、自然言語処理による会話や文章生成を行うことができます。
ただし、ChatGPTはあくまでプログラムによって制御されており、人間のような
意識や自己意識を持っているわけではありません。
なんともご丁寧な回答で痛み入ります。
ただ、言わんとしていることの理解については、残念ながら筆者の能力では
遠く及びません。
それはさておくとして、次には趣味とする日本史系のこんな質問もぶつけてみました。
問>父親も天皇、子も天皇になったのに、なぜ日本武尊自身は天皇になれなかったの?
こんな質問になったのは、筆者の生息地にある「熱田神宮」に祀られているのが、
三種神器の一つである「草薙神剣」で、その持ち主だった方こそが、誰あろう、
この日本武尊サンだったからです。
すると、たちまちのうちにこんな答えが返ってきました。
答>日本武尊は、日本神話に登場する伝説的な人物であり、歴史的事実として確認
されているわけではありません。
したがって、彼が天皇になれなかった理由については、明確な回答はありません。
ただし、日本神話においては、日本武尊が即位することを望む神々がいたものの、
彼自身は自らの力や能力に疑問を持っていたとされています。
また、彼が即位する前に、他の神々がすでに天皇として即位していた可能性も
あります。
一方、日本の歴史において、父親が天皇である場合でも、子が必ずしも天皇になる
わけではありません。
天皇位は、神話や伝承の時代から、政治的な事情や親族関係などによってさまざま
な人物が継承してきました。
その文言をよくよく読み込んでみると、文章が必ずしも滑らかとは言えない印象ですし、
また、その言い回し自体もいささか焦点が霞んでいるように感じられました。
ただ、このように瞬時に答えが返されることには心底度肝を抜かれたのは事実です。
なにせ筆者も初体験ということですから、その成り行きには思わず、うわぁ凄いッ!
筆者のこの感動を分かち合うべく、コトに成り行きを町内長老にも伝えてみたところ、
~なぁるほど、そんなに回答が早いという理由から「ちゃっとGPT」って名付けたって
わけかぁ~
こちらも、おっしゃっている意味が分かりません。
ところが、後になって気が付いたのですが、町内長老が普段使っている尾張言葉では
「すぐさま/たちまち」の意を「ちゃっと」と言うんでした。
ですから、長老は長老なりにこの「ちゃっとGPT」の能力には感動してくれていた
ことになりそうです。
それにしても、「人工無能」というネットスラングといい、この長老の尾張言葉
「ちゃっと」に対する解釈といい、この「チャットGPT」の世界は、ひょっとしたら、
「ダジャレの王国」ということなの?
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